お久しぶりです。とるにおです~
6月末に交通事故で負傷して、鎖骨が折れたので肩にチタンプレートを入れていましたが、ようやく抜きました。
それを今回はじっくりと観察してみます!
これがその、チタンプレートだ!

やばい!輝いている!これは塗装ではありません。「陽極酸化処理」といいます。液体につけて、電流を流すと元々錆びないチタンの表面に皮膜ができるのです。その電流を流す時間によって色が変わります。プレートだけでなく、ボルトも酸化処理されいます。色が違うのは電流を流した時間が違うためです。
余談ですが、もし、電流を流す時間を長くしてしまって、ねらった色と違ったとしても表面を紙やすりか、スコッチかなんかで、磨いて酸化皮膜を落とせば最初から出来ます。
袋の裏を見てみましょう。

袋の名称は「プリロールプレミアム」といいます
裏には、青い文字で、「EO(EOガス) 滅菌済み」と赤い文字で「AC(オートクレーブ) 滅菌済み」とあります。
「ISO11607」はネットで調べると「最終段階で滅菌される医療機器の包装」とありました。なので、この袋を製造するにはISOを取得していなければならないことが分かります。
ゴールデンブラウンとココアは滅菌処理が行われると青い文字と赤い文字の色が変わるらしいです。
ですが、今回は青い文字のEOがゴールデンブラウンに、赤い文字のACがココア色に変わっていないので袋は滅菌処理が行われていないことも分かります。
もちろん、中身のプレートとボルトは洗っていますよ。
プレートをみる!

長さは87mm。

曲げて作ったら、シワがよるはずです。これにはシワがありませんので、切削ですね。すごい。
厚みは、一番厚いところで3.6mmでした。

裏まで細かい。

見えますでしょうか、めねじが立っております。
Lの文字は、左肩に入っていたのでLeftのLですね。
ボルトをみる!

スクリューボルトですね。これだけで、骨にはタップを立てていないことも分かります。直径は3.5mmほどでしたので、M4P1.0ですね。首下は16mmのなべキャップです。


こちらも、スクリューボルトです。頭までネジになっています。こちらも直径は3.5mmほど、M4P0.5だと思います。頭のネジの大きさとピッチはわかりません。首下は14mm。

こちらは、トルクスネジになっています。
装着してみる。


こういう感じでしょうか、本来はどの穴に入れるのかはわかりません。ですが、緑のボルトのあたまのネジをプレートのめねじにはめる物と思います。
重さを測る。




合計で13.6gでした!
軽い!さすがチタンだ!モータースポーツやバイク、ロードバイクなどに使われるだけある!
ちなみに、なぜチタンかと申しますと、人の体と拒絶反応が起きにくい金属なんです。ですが、起きにくいだけですので、金属アレルギーの方はアレルギーが出るかもしれません。
最後に、
プレートの加工はすごいですね。どう加工しているか気になります。やはり、CADCAMからの5軸加工機でしょうか。見てみたいものです。そう簡単には見せてもらえませんけどね、医療用の製品を制作するにはISOを取得しているか、取得している商社を通すかどちらかをしなければなりません。どちらにせよ、記念品とだけ見るのではなく、同業者として製品を見た時にキレイだと思いました。さすがです。